日記のような、メモのような。

私が思ったことの記録です。

子は親の愛に苦しむ

子と言っても成人した大人の話です。

 

A子は、学校を卒業してからずっとひとつの会社で頑張ってきた。働きぶりが認められ入社7年目でリーダーになった。年々下がるボーナスにも我慢し、残業代のカットも我慢して一生懸命働いていた。そんなA子は仕事に誇りを持っていたし、周りからも一目置かれていた。なにより、A子自身がこの仕事にやりがいを感じていた。しかしある日、会社から転勤を言い渡された。新しい勤務地はA子の自宅から遠く、仕事の内容もわからず、気が重い話だったが、一日だけ考える時間をもらった。自宅でじっくり考えた結果、A子は転勤の話を断ることにした。翌日、会社へそれを伝えると、「転勤を断ることはできない」という回答だった。

 

母親が転勤に反対した。「こんな理不尽な転勤を受ける必要はない。こんな会社は信用できないからやめなさい。あなたにはもっといい仕事があるはずよ」と母親に言われた。結局A子は母親の言うことを聞き、会社を辞めることになった。

 

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上記は、実際にあった話を基にしています。A子が退職後どうなったのか、私は分かりません。でもA子は当初、会社を辞めようとまでは思っていなかったそうです。数人の同僚や上司からも強く引き止められ、A子は相当悩んだそうです。でも結局、母親の反対で辞めてしまいました。

 

「会社を辞める」というA子の決断が正しかったかどうかは分かりません。でも、母親が口を出すのは良くなかったと私は思います。A子も成人した大人なのだから、自分で決断できたし、そうするべきだったし、A子の母親もA子を一人の大人として扱い、口出しせずに見守るべきだったと思うのです。

子供はある突然、急激に親離れしていきます。その日までに親は子供の成長に合わせて少しずつ子離れしなければいけないのです。