日記のような、メモのような。

私が思ったことの記録です。

共感しやすい言葉

 僕がいまいちしっくりこない言葉に「エモい」ってのがあるんだけど、みなさんエモいってどんな時に使ってるんでしょうか?三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」によると『〔emotionを形容詞化したものか〕 〔音楽などで〕接する人の心に、強く訴えかける働きを備えている様子だ。』って書いてあります。

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 エモいは「喜怒哀楽」のどれなのかをはっきりさせず、とりあえず「心が動いた」とか「心に刺さった」とかそんな感情を指している言葉なのだと解釈しました。これはもう、とてもやさしくて上品な言葉だと僕は思いました。なぜならこの言葉一つで様々な感情を表現できるので、みんなが共感しやすい、一体感を得られる便利な言葉です。また、具体的な感情表現をしないことで、評価対象を意図せずに傷つけてしまわないような配慮も感じられます。

 思えば、近年はいろいろな感情を一つの言葉で表すことで婉曲表現することが多くなった気がします。「やばい」もその代表例ですし、もっと突き詰めれば、顔文字やLINEスタンプなどもストレート言葉にしないことが、相手への気遣いになっていると解釈できなくもありません。

 というわけで、今日は感情表現をあいまいにすることで、共感を高めたり相手を気遣ったりできるというお話でした。本当にそうなっているのかは、僕にはわかりません。「エモい」も「ヤバイ」もめったに使わないので・・・でもLINEのおじさん構文は多用してます(笑)

 おわり。