日記のような、メモのような。

私が思ったことの記録です。

退職を決意

 今の職場に入ってから10年たった。いいことも悪いこともたくさんあったけど、私は退職する決心をしました。今日はその経緯をここに書いておこうと思う。

 

 退職を決心したきっかけは、書類の紛失事件。上司に提出した書類(顧客リスト)が無くなった。私から上司に提出した書類なので、私のところには当然無いが、上司は私に返したと言う。お前が絶対持っているからよく探せと言われるが、私は自分が持っていないことはよくわかっているし、昨日までは上司のデスクにその書類はあった。仕方がないので、一通り探して、「やはり私のところにはありません」と報告に行くと、上司のデスクの引き出しに、探している書類があるのが見えた。「引き出しに入ってる書類、顧客リストではありませんか」と渡した言うと、こんなところには入れてないと言い張って見せてくれない。「絶対お前が持ってる、どこかに持っていて、置き忘れてないか?机以外もよく探してみろ」と言って追い返された。

 

 どんなに探しても、私の周囲にはないし、上司のデスクの引き出しに書類があることは明らかだったので、いずれ上司が気付くだろうと思い、私は書類を探すのをやめて、昼食に出かけた。同僚と昼食を食べながら無くなった書類の話をした。「探せ、探せ」って言われて午前中つぶれちゃったよなんて愚痴を言い、絶対に上司が持ってる、デスクにあるのを見たって話をした。すると、同僚から驚くべきことを言われた。「あの上司、あなたが留守中にその書類をあなたのデスクに紛れ込ませるかもよ」

  まさか、いくらなんでもそんなことしないだろうと私は反論した。書類が見つかったら「ごめんごめん、俺が持ってたよ」とでもいえば済む話だ。私もそこで怒ったりはしない。上司のミスを指摘して騒ぐほど愚かじゃない。せいぜい次のランチのときに同僚に愚痴るくらいだ。しかし同僚は自信があるようだった。「この書類紛失事件は、きっとあなたの責任になるよ」と断言した。私は同僚の言葉を全く信じてなかった。

 

 午後の業務が始まった。私は午前中の書類探しでロスした時間を取り戻そうと、普段よりも業務に集中していた。あっという間に3時になり、休憩をとるため自販機へ向かった。いつも飲んでいる水を買ってデスクに戻ると、上司がやってきた。「あの書類は見つかったか?」

 

 見つかっていない(正確には「あなたのデスクにあるから探してない」)ので、今は探してませんというと、「おい、これは何だ?」と上司が、見慣れない封筒を私の書類受けから取り出した。「これに入ってるんじゃないか」と言いながら、上司が封筒の中身を検めると、その中には探していた顧客リストの書類が入っていた。

 という事件があって、私は退職することに決めました。上司はその後、私に謝罪を強要し、大事な書類を私が紛失し自分が発見したと部署内で言いふらしました。いくらなんでもこれでは健全な人間関係も、仕事上の信頼関係も築くことができないと感じ、仕事を辞める決意を固めました。

 

では。